失うこと・・・『失うこと・・・』混乱したこの世の中で、キミだけが純粋だった。 その笑顔さえこのボクの冷め切った心を溶かしていった。 純粋なその目がボクを捕らえるとき、 ボクはいつも考えるんだ。 キミは考えたことがあるかい? この世にある愛は一体・・・どんなものなのか。 ボクはこう思うんだ。 誰かがサンタのように愛のプレゼントを配っている。 でも、その愛は外見だけ着飾っていて、 中身なんてない。 その愛が変化してその愛がそこら中に転がりまわっている。 だから、本当の愛なんてないんだ。 ボクは”真実の愛”なんて信じていない。 ”運命の愛”なんて信じない。 だって・・・信じたら、キミにもあるということだろう? そんなコト見れるほど、ボクは器用じゃない。 キミはボクの歪んだ愛を愛だと思うかい? ボクは恐かったんだ。 キミの笑顔を拒まなかったあのとき。 いつか・・・。 いつかキミがボクに対して、爪を立てて、 恐いものを見るような目でみることが。 その顔から笑顔が消えることが。 ボクはキミが苦しむたびに、何かが崩れるのを感じる。 バラバラ・・・バラバラって・・・・。 今まで積み上げてきたものが崩れていく。 今夜は満月・・・。 キミも見ているだろうか・・・。 この美しさを・・・。 ボクは・・・何だか眠くなってきたよ・・・。 さぁ・・・時間だよ・・・。 ボクは旅に出なければならない。 ”夢”という旅に。 ボクはいつか風になる。 キミの上を通り抜けるよ。 そして、いつまでもキミを見守り続けるよ。 ”キミに幸あれ” ボクはキミが幸せなら何だってしてみせる。 キミを忘れることぐらい・・・。 してみせるよ。 |